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【猫の多頭飼育による室内荒廃】

自分が住む同じマンション、同じ階。
引越した当初から、猫臭がしていた室の住人が出ていき(退去させられた?)復旧工事が始まった。

玄関扉が開いているので階全体に臭いとハエが。。
監督に断って中に入れて貰う。
(撮影許可)

 

ペットの問題課題は、すなわち人の問題課題であり、ペットに罪はない。
では人も罪なのか。

住処を造っている「建築側」には罪はないのか。
「ペット可」としてペットと住む事がわかっていながら、100%人間用に造り続ける。
今回の復旧工事も、こんなになっても結局はまたペット共生の工夫もせず、同じく100%の人用に復旧するんだろう。

そしてまた、「ペット可」ですが、何かあれば入居者さんにも責任を負って貰います、と。

何回繰り返すの??

 

国も出している、「飼育放棄」の飼い主の死亡や入院に続く要因は、「住環境」。そして逆に飼いたいけど飼えない「飼育意向の阻害要因」の第1位も他でもない「住環境」である事を知っている人は少ない。

ペット業界の人も知らない。僕がソフトと呼ぶトレーニングで何とかなると思っている。でもトレーニングで全て解決しない事はトレーナーさんも実は多く見てきている。

建築に携わっている人は、もっと知らない。デザイン、高耐震、高断熱、高機密、省エネ、自然素材、パッシブ。。人の事ばかり考えて、今や子供より多いペットと暮らす工夫も考えず、これだけペット飼養により住宅やペット、飼い主が傷んでいるのに、それを知らず、建築のプロとしてわかった顔をしている。どちらかというと新築に携わる建築士、工務店に多い。
僕は社会課題を考えるというある団体でそれを伝えた時、ない問題をあるとして考えてしまっていると言われた事もある。

そもそも海外と違い、靴を脱いで家の中に入る仕様の日本の脆弱な内装にあって、昔と違い、家の中でペットと暮らす様になった中で、愛情、責任、覚悟、トレーニングというソフトと共に、住環境というハードの両輪でペット社会課題は考えなければならない。

飼い主さんだけがどうの、ではないな、と、この部屋を見て再確認しました。